看護師シングルマザーの経済的不安を解消する支援制度

看護師 人間関係

看護師シングルマザーとして、今日も仕事と育児を回しているあなたへ。「国家資格があれば大丈夫」と思っていたのに、手取りは思ったより少なく、夜勤をこなしても生活が楽にならない・・・そんな現実に直面していませんか。

相手の事情で養育費も慰謝料も受け取れず、すべてをひとりで背負うことになった方も少なくありません。「自分の選択が悪かったのか」と自分を責めながら、それでも子どものために働き続けている毎日があると思います。

【執筆者プロフィール】

看護師経験17年。

脳神経外科病棟、糖尿病・消化器内科病棟、循環器内科・血液内科・リウマチ膠原病内科病棟、産婦人科病棟、小児科内科病棟・外来の勤務経験を持つアラフォーシングルマザー看護師が執筆。

この記事では、経済的に苦しい状況にある看護師シングルマザーの方に向けて、使える公的支援制度と、看護師だからこそ活用できる収入・職場のヒントをまとめています。「申請すればもらえたのに知らなかった」「職場を変えるだけで保育料が下がった」――そんな気づきが、この記事の中にあるかもしれません。

看護師という資格と経験は、あなたの確かな武器です。今の苦しさの中にいながらも、動ける手を一緒に整理していきましょう。

やむを得ずひとりで背負うことになった看護師シングルマザーへ

相手の事情でお金がもらえなかった・・・それはあなたのせいじゃない

「あのとき、なぜあの人を選んだんだろう」

そう思ったことがある方は、少なくないと思います。相手が仕事を失った、借金があった、連絡が取れなくなった、再婚した・・・理由はさまざまでも、結果として養育費も慰謝料も手元に来なかった。その現実だけが残っています。

「もっとちゃんと先を見ていれば」「将来のことを見極める目があれば」という後悔も、おそらく何度も頭をよぎったでしょう。

でも少し立ち止まって考えてみてください。結婚前に相手の10年後を正確に見通せる人が、どれだけいるでしょうか。見えないように見えていたものを見抜けなかったことは、あなただけの落ち度とは言い切れません。

責めるべき相手を作らなくていい。

ただ、「そういう状況になってしまった」という事実を、まず静かに受け取ってほしいのです。

看護師になれば大丈夫と思っていた・・・でも現実は違った

看護師の資格を取ったとき、あるいは目指し始めたとき、「これで食べていける」と思いませんでしたか。国家資格で、需要があって、給与もそれなりにある。シングルマザーになっても、看護師なら大丈夫だと。

でも実際に働き始めてみると、手取りは思ったより少ない

保育料、家賃、食費、光熱費……月末になるとじわじわと口座残高が減っていく。夜勤をこなしても、残業をしても、なぜか「ラクになった」という実感がない

それは気のせいでも、あなたの使い方が悪いわけでもありません。

看護師の給与は確かに平均より高い水準ですが、シングルマザーがひとりで家計を支えるにはギリギリか、場合によっては足りないことがあるのが現実です。

「資格があれば安心」という前提が、少し楽観的すぎたのかもしれない。そう気づいたとき、しんどくなるのは当然のことです。

それでも子どものために働き続けるしかない日々

後悔しても、がっかりしても、朝になれば仕事に行かなければなりません。容赦なく日々の生活がやってきます。

子どものご飯を用意して、保育園や学校に送り出して。白衣を着て、患者さんのそばに立つ。

時には子どもの発熱で、預け先がなく、やるせない気持ちで職場に休む連絡を入れる・・・

こんな毎日を「頑張っている」という言葉では追いつかないくらい、ただ淡々とこなしていると思います。それを続けていること自体が、すでにひとつの答えです。この記事は、そのあなたに「もう少し使える手があるかもしれない」と伝えるために書きました。

まず知っておきたい公的支援制度

児童扶養手当・・・収入に応じてもらえる基本の手当

児童扶養手当は、ひとり親家庭を対象にした国の手当です。子どもが18歳になった最初の3月31日まで受け取ることができます。

支給額は所得によって変わり、全額支給・一部支給・支給なしの3段階に分かれています。

看護師の収入だと所得制限に引っかかり、一部支給または対象外になるケースもあります。

ただし、所得の計算には給与収入から各種控除が引かれるため、「私は無理だろう」と決めつけずに一度自治体の窓口で確認することをおすすめします。

大切なのは、申請しなければ一円も受け取れないという点です。条件を満たしていても、自分から動かないと支給されません。まず役所の窓口に相談することが第一歩です。

就学援助・医療費助成・・・子どもの生活を守る制度

子どもに関わる支出を減らせる制度として、就学援助医療費助成があります。

就学援助は、学校でかかる給食費教材費修学旅行費などを自治体が補助してくれる制度です。

収入基準は自治体によって異なりますが、働いていても対象になる場合があります。学校を通じて申請するケースが多いので、担任や学校事務に確認してみてください。

医療費助成は、子どもの医療費を自治体が負担してくれる制度で、多くの地域で中学卒業まで、一部では高校卒業まで無償または低額で受診できます。

お住まいの市区町村の窓口やホームページで、まず対象年齢所得基準を確認してみてください。

母子家庭等就労・自立支援センターの使い方

各都道府県に設置されている「母子家庭等就労・自立支援センター」は、ひとり親家庭の生活・就労に関する相談を無料で受け付けています。

看護師はすでに資格を持っているので、「就職支援」よりも「生活相談」や「緊急小口資金の案内」として活用するのが現実的です。お金の使い方が行き詰まっている、急な出費で困っているといった場合にも相談に乗ってもらえます。

「自分は働いているから相談していいのか」と思う必要はありません。

働きながら困っている人のための窓口でもあります。

看護師だからこそ使える経済的な強み

夜勤手当・資格手当で収入を底上げする

看護師の給与には、夜勤手当や深夜割増、資格手当が上乗せされます。夜勤1回あたりの手当は病院によって異なりますが、深夜割増を含めると1回で5,000〜15,000円程度加算されるケースが多くあります。月に数回こなすだけで、月収が数万円単位で変わってきます。

「夜勤は体がきつい」という声はよく聞きます。それは事実です。ただ、子どもの預け先が確保できるのであれば、夜勤は収入を増やす現実的な手段になります。無理のない範囲で夜勤回数を見直すことも、選択肢のひとつです。

院内保育所・保育料補助のある職場を選ぶ

保育料は、シングルマザーの家計に直撃する大きな固定費です。

院内保育所を持つ病院では、保育料が一般の認可保育所より大幅に安いか、場合によっては無料に近いケースもあります。夜間保育に対応している施設もあり、夜勤との組み合わせができるのも利点です。

「今さら転職なんて」と思う方もいるかもしれませんが、職場を変えるだけで保育にかかるコストが月数万円下がる可能性があります。収入を増やすことと同じくらい、支出を減らすことが家計の立て直しに効きます。

時短からフルタイムへ・・・無理のない収入アップの道筋

今は時短勤務やパートで働いているとしても、それは一時的な選択です。

子どもの年齢が上がれば、手がかかる時間は少しずつ減っていきます。そのタイミングで勤務形態を段階的に変えていくことができます。

看護師免許は更新が不要で、ブランクがあっても復帰できる職種です。「今できないこと」をいつまでも引きずる必要はありません。今の自分にできる範囲で働きながら、少し先の選択肢を頭の片隅に置いておくだけで十分です。

今の職場が苦しいなら 働き方を見直すという選択

シングルマザーに理解のある職場の見分け方

求人票だけで職場の雰囲気を判断するのは難しいですが、確認できるポイントはあります。

育児休暇の取得率、時短勤務の実績、院内保育所の有無は、数字や制度として求人情報に載っていることがあります。

面接の場では、「子どもが急に体調を崩した場合、どのような対応になりますか」と聞いてみてください。答え方に、職場の実態が出ます。

「みんなで助け合っています」という言葉より、「フォロー体制のシフトがあります」という仕組みの話が出てくる職場のほうが信頼できます。雰囲気ではなく、仕組みがある職場を選ぶことが大切です。

転職エージェントに「条件」を正直に伝えるコツ

転職を考えるとき、「シングルマザーであることを伝えていいのか」と迷う方は少なくありません。結論から言えば、最初から正直に伝えたほうがうまくいきます

エージェントはあなたの条件を「ふるい」として使い、最初から合わない職場を省いたうえで求人を紹介してくれます。「子どもがいて、急な休みが必要なこともある」「夜勤は月○回までならできる」といった具体的な条件を伝えることで、紹介の精度が上がります。

看護師専門のエージェントは、一般の転職サービスより融通の利く求人情報を持っていることが多く、シングルマザーの事情にも慣れているコンサルタントがいます。一度相談してみるだけでも、視野が広がるはずです。

まとめ 苦しい今も、看護師であることはあなたの力になる

後悔があっても、思い描いていた生活と違っていても、それでも今日も働いているあなたには、確かな武器があります。それが看護師という資格と、積み重ねてきた経験です。

この記事でお伝えしたことを、改めて整理します。

  • 児童扶養手当や就学援助など、申請すればもらえる制度がある
  • 夜勤手当・院内保育を活用すれば、収入と支出の両面から家計を動かせる
  • 職場を変えることが、経済的な負担を直接減らす手段になる
  • 転職エージェントには条件を正直に伝えるほうがうまくいく

「すぐに全部解決する」魔法はありません。

でも、知らなかったことを知るだけで、動ける手が増えます。苦しい今の中にいるあなたに、その一歩が届けばと思います。

看護師シングルマザーの経済的不安を解消する支援制度|きょにたん/地獄から再起したメンタルズタボロ看護師
看護師シングルマザーとして、今日も仕事と育児を回しているあなたへ。「国家資格があれば大丈夫」と思っていたのに、手取りは思ったより少なく、夜勤をこなしても生活が楽にならない・・・そんな現実に直面していませんか。 相手の事情で養育費も慰謝料も受…

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